佐藤工務店 神奈川・戸塚

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吉野杉、秋田杉、檜などを使い、和の贅を尽くした家 神奈川県 O様邸

最近は格式のあるきちんとした床の間を設置した和室をつくる家が少なくなっています。床の間と床脇のある和室は格式が高く、室町時代に生まれ江戸時代に完成したと言われています。もともとは武家屋敷にあったものが時代を経るなかで庶民にも浸透したもの。長押には護身のための槍を忍ばせていたり、違い棚には刈った敵の首を置いた時代もあったと聞いています。書院で果たし状をしたためた時代もあったのでしょう。命を尊ぶことや思いをしたためるといった生活に思いを巡らせると日本の建築様式が奥深いものだとわかります。床の間には季節感のある掛け軸やお気に入りの壺などを飾り、人が座る場合、床の間を背にした場所が上座で、本来は武家屋敷では殿様、現在では家長が座る場所。和室の格式を理解し、きちんとした施工をしています。


O様邸は格式の高い和室のある、本格的な和様式の邸宅。上の写真の和室のように、床の間を向かって左側に、床脇を右側にした配置は、本勝手という本格和室の典型的な配置。付書院、床框、違い棚などもきちんと設置した格式の高い和室です。床柱には檜、天井の竿縁には秋田杉を使用しています。和室の格式の高さを表すために、和室の畳面は、廊下の床面から数センチほど高くしています。玄関に入った瞬間から和の世界観が広がる設計になっています。
使用している木材も、檜はもちろん、木の最高級品と言われている杉の赤味なども惜しみなく使用、和室だけではなく、ダイニングも木の質感が強調される空間になっており、文字通り木を適材適所に使用している点がO様邸の大きな特徴になっています。
外観は、モルタルの外壁に白塗り塗装を施し、黒い和瓦との美しいコントラスト、見張り台を思わせる塔屋など、城を思わせる趣のある佇まいに。

設計は鎌倉山設計室。住む人に心地よさや楽しさを感じさせ、素材にもこだわったきめの細かい設計を手がける事務所です。O様邸では、O様のご要望と設計側の思い入れを隅々まで注ぎ込んでいますが、モダンな邸宅や大規模施設まで、幅広く手がけている設計事務所です。
和室の配置は本勝手が基本です。床の間が左で床脇が右。床脇の違い棚の向きにも決まりがあります。光は右から採り、付書院は廊下側です。
付書院鴨居には菊花の装飾を施し地袋も設けています。床の間と床脇の間に狆潜り(ちんくぐり)もちゃんと設けています。
和室は廊下から一段上がっているもの。格式のある場所で、偉い人が入る部屋だったという歴史的な意味から、敷居が高い場所であったのです。そのため、O様の和室も廊下から3・ほど上げさていただいました。
リビングダイニングの天井には檜を敷梁にして木の印象を強めています。小屋梁はベイマツ。木の性質を見極めて組み合わせています。
O様邸の外観は裏(玄関側の反対)は独特のデザインになっています。なんだかお城のイメージがありますね。設計は鎌倉山設計室です。
玄関ホールは木をふんだんに使い、しっくいの壁で、落ち着きのある和の雰囲気にあふれています。床や階段は檜と、ここで使用している(写っている)木はほとんどが檜です。
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